ダカールのフランス語学校‐内容編‐

こんにちは。

今日も前回に引き続き僕が通っているフランス語学校Institut Françaisついてです。

前回は手続きなどについて説明しましたが、今回は主に授業内容やクラスの雰囲気などについて書こうと思います。

 

前回説明したとおり授業時間には2通りあって、1つは月曜日から金曜日の週5回、朝の9時から12時までという授業が3週間続く集中コース。もう1つは週3回、夕方18時から19時半という授業が約2カ月続くゆったりコースです。僕は集中コースに通っているので今回の記事はそこでの印象をもとにしています。

 

①授業内容について

授業は基本的に教科書の内容に沿って進められます。1課に見開き2ページで構成されるレッスンが3つあり、1週間で1課を終える程度のスピード(1日に見開き1~1.5ページほど)で行われます。1つのレッスンにはそれぞれテーマ(旅・人道支援・映画・文化の違いなど)が付されていて、それぞれのテーマに沿ったボキャブラリーとともに、新たな文法事項や会話表現・フランス語特有の言い回しを学び、読み書き聞きと幅広く学習を進めていくことが出来る、ある意味オーソドックスですが充実した内容になっています。

その他に文法事項をまとめたプリントが毎日配布され宿題となります。

 

僕は日本ですでにある程度の文法事項を学んでおり、会話と聞きの能力を進歩させることを目的にしているので少々余裕を持って受けられていますが、まっさらな状態からだと結構大変だろうな~と感じるくらいトントンと進んでいきます。そういったこともあり、個人的には授業の質は全く悪くないと思っています。

 

 

②先生について

僕は現在2コース目を受講しているのですが、1人目の先生はフランスで生まれ育ったドイツ人、今の先生はアルゼンチン系のフランス人で2人とも発音はとても綺麗で、語彙や文法事項の説明も丁寧に分かりやすく行ってくれます。

宿題以外に個人的にエッセイなどを書いて添削してもらいたいと言っても断られることなどはなく、むしろしっかりとした添削とコメントをもらうことが出来ます。

 

③クラスメートについて

授業は手続きの際に行ったテストで振り分けられたレベルのクラスで行われるので、多少の差はあれど基本的にクラスメートのフランス語能力は似通っています。

 

クラスメートの国籍は様々で、前回のクラスでは日本人(僕を含めて)3人、韓国人2人、アフガニスタン人2人、サウジアラビア人1人、イラン人1人、メキシコ人1人、コロンビア人1人、レバノン人1人、モーリタニア人1人、オーストリア人1人の計14人でした。

コースを合格すると次のレベルのコースに進めるので、現在のクラスでは僕の他に上述の韓国人1人、イラン人1人、モーリタニア人1人、アフガニスタン人2人がそのまま進級し(合格しても受講自体をやめる人もいます)、その他新たに日本人1人、オーストラリア人1人、ドイツ人1人が加わり計9人となっています。

 

年齢層も幅広く、僕のような大学生くらいの年代から、30~40代の壮年期の人や、稀ですがおじいちゃんおばあちゃんと呼ぶくらいの年代の方がいたりします。

 

授業内容についての中で「読み書き聞きなど」と書きましたが、会話についてはディスカッションなどの時間を特に設けられるということはあまりなく、授業の中でみんな自由に質問などをしながら伸ばしていくというスタイルになります。

しかしそれだけではどうしても足りないと感じてしまう方もいるでしょう。そこで僕がオススメしたいのが授業が始まる30分前くらいに学校に到着し、授業を待つ時間に続々とやってくるクラスメートと会話をすることです。会話能力の向上に直結するのは勿論、仲良くなりながら他の国の文化を知れ、また授業前の良い脳慣らしにもなります。

 

 

④注意

自分でどうすることも出来ない問題ではあるのですが、同じレベルのクラスメートが最低6人揃わないとそのレベルの授業は開講されません。生徒の多くがフランス語を学ぶためにわざわざセネガルまで来ている訳ではないという事情もあって、特に少し上のレベルになると開講されないことが多くあるそうです。セネガルでフランス語を学ぼうと思っている方はこの点を頭に入れ、基本的にはInstitut Françaisで良いとしても、レベルが上がった際などに備え他の選択肢も考えながら行動すると安心だと思います。

 

 

いかがでしたでしょうか。ひとまず学校の紹介は前回今回で終わりにしようと思いますが、何か質問などありましたらお気軽にコメントしてください。

アフリカに来たいという気持ちと、質の良いとまでは言わずとも決して悪くないフランス語を学びたいという気持ちを両立させることは可能である、ということが伝わっていたら幸いです。